ウェスレアン・ホーリネス教団(東京都台東区)の第10回定期年会が23日、東京都台東区の同教団浅草橋教会で始まった。昨年は、同教団が長年策定に取り組んできた教団信仰告白が制定されたほか、前身時期から長年指導的立場にあった峯野龍弘氏に代わり、小寺徹氏が新委員長に就任した節目の年会であった。今年の主題は、「新しいことを行う主」。新たな一歩を踏み出した今年度を振り返り、教団の更なる成長を目指す。
開会礼拝で岡摂也氏(山形南部教会牧師)は、イザヤ書42章1節から7節を本文に、イエス・キリストがその生涯をかけて模範を示した神の僕(しもべ)の生き方を説いた。
岡氏は、「(神の僕は)弱い者をどこまでも愛され、どこまでも大切にされる」と述べ、弱い人を受け入れ、癒やしていくという、教会のあるべき姿を示した。また、「(神の僕は)どこまでもあきらめずに福音を伝える」と述べ、どんな困難な状況でも使命を投げ出すことのなかったイエスの姿を説いた。
そのうえで、「自分の力ではどんなにがんばってもこれらのことを行うことはできない」と述べ、「聖霊に満たされるとき、この僕のように私たちも変えられていく」「すばらしいみわざを見せていただくことができる、それが聖書の約束」と説いた。
最後に岡氏は、「暗い希望のない時代かもしれません」としたうえで、「しかし、神の僕として私たちにくださったイエス様にこそ、希望があります」「どこまでもあきらめずに福音を伝えるものとさせていただきましょう」と呼び掛けた。
年会は3日間の日程で25日まで開かれ、事務会のほか、准允・按手式、派遣式、聖会などが行われる。