ブラジル・リオデジャネイロの観光名所「コルコバードの丘」に立つ巨大キリスト像の修復工事がこのほど始まった。ブラジルは2014年のサッカー・ワールドカップを主催、リオデジャネイロは2016年の夏季五輪開催地に決まっており、相次ぐイベントを前に修復費用700万レアル(約3億5000万円)を投じた大工事が敢行される。
工事ではキリスト像を足場で囲い、風雨や落雷による浸食・損傷に対して石を張り替えるなどの修復を加え、特殊樹脂による防水加工も施す。6月完了予定。費用は地元企業の寄付で賄う。
同キリスト像はブラジル独立100周年を記念し、1931年にカトリック信徒らの寄付などで完成。台座も合わせると高さ38メートルで、標高710メートルのコルコバードの丘の頂に立つ。07年には「新・世界の七不思議」の一つにも選ばれた。