09年に全国の警察が認知した配偶者などからのドメスティックバイオレンス(DV)は、前年比11・7%増の2万8158件で、統計を取り始めた01年以降最多となったことが18日、警視庁のまとめでわかった。
まとめによると、DV防止法に基づく裁判所の保護命令に違反し、逮捕・書類送検となったケースは前年比21・1%増の92件で過去最多。同法以外での摘発も0・5%増の1658件に上った。
被害者の98%は女性で、全体の79%を20代から40代が占めている。加害者との関係は、夫婦が72%、離婚後と内縁関係が13%ずつとなった。
認知件数の増加は、警察への相談の増加が背景にあるものとみられる。