【CJC=東京】アフリカ中西部ナイジェリア・プラトー州のジョナー・ジャン知事は3月9日、同州内で7日に発生した数百人が殺害されたとされるキリスト者の襲撃事件について、事前の警告を無視したとして、軍司令官らを非難した。AFP通信が報じた。
同知事は、武装集団が近隣州からプラトー州に入り、襲撃を受けたキリスト者の村周辺で目撃されたとの情報を6日夜に入手し、軍司令官らに警告した。その際、軍司令官は部隊を派遣すると語ったという。
AFP通信によると、知事の自宅は、襲撃があった村の一つから約5キロの場所にあるが、その自宅前を1台の戦車が通過していったため、同知事はキリスト者の村に向かったものと思っていた。
その3時間後、知事はキリスト者の村が襲撃されているとの報告を受けたという。「司令官らと連絡を取ろうとしたが、まったくつかまえることができなかった」。
襲撃の生存者は、当局は襲撃を防ぐことはしなかったと証言している。ジャン知事は、軍部の過失がなければ、襲撃は避けることができたはずだと指摘した。