鳩山由紀夫首相は10日、都内で開かれた自殺と貧困問題を考えるシンポジウムに出席し、挨拶で「貧困を無くすことによって自殺を無くすという方向へ大きく舵を切って行きたい」と決意を表明した。
シンポジウムでは過労自殺で夫を亡くした女性や、自殺で父親を亡くした遺児らが体験談を語り、自殺・貧困を個人の問題と思わず社会全体が原因と解決をともに考えて行くよう訴えた。
昨年まで12年連続で年間3万人を超す自殺者が出ていることを受けて政府は先月、自殺総合対策会議を開いて「いのちを守る自殺対策緊急プラン」を決定。月別の自殺者数が最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定め、自治体などと連携して自殺防止活動を推進している。