上智大学(東京都千代田区)と泰星中学・高校(福岡市中央区)はこのほど、2010年度からの教育提携に関する協定書を締結した。これにより2011年度から泰星中学・高校の校名が「上智福岡中学・高校」に変更となる。
泰星中学・高校は中高一貫教育の男子校。上智大と同じくイエズス会を設立母体としており、両校は従来から姉妹校の関係にあった。
両校は今回、共有理念であるキリスト教ヒューマニズムに基づき、「他者のために他者とともに生きる人材を育成」し、「国際社会におけるリーダーとなり得る優秀な人材をアジアに開かれた地である福岡を拠点として、日本のみならず世界に輩出すること」を目的に教育提携を結んだ。
提携の内容は、(1)上智大の教授らが幅広い分野において出張講義などを実施し、連携授業の充実を図る、(2)入学前からキャリア形成支援を目的としたきめ細かな進路指導を行う、(3)国際交流及びカトリック系列校交換留学プログラムを補強し、大学入学前から国際社会に親しんだ生徒の育成を図る、(4)カリキュラム・教材等の共同開発、授業方法論の確立を図る、(5)上智大と泰星中学・高校の教職員の交流と研修を推進する、というもの。また、これに加え2011年度入学試験から泰星高校に上智大への特別推薦枠を設け、拡充を図るとしている。