英国の人気歌手で同性愛者のエルトン・ジョン氏が米国誌のインタビューで「イエス・キリストはゲイだった」と語り、米カトリック団体から非難の声明が出るなど物議を醸している。AFP通信などが伝えた。
問題のインタビューは米誌「パレード」電子版に19日掲載されたもので、ジョン氏は「イエスは人間の問題を理解していた、慈悲深くて、超利口なゲイだったと思う」と発言。「十字架にかけられたイエスは、自分を張り付けにした人々をお赦しになった。イエスは私たちが愛に満ち溢れ、寛容であることを望んだ。私には人間がどうしてこんなに残酷なのか分からない。中東で女性が同性愛者であることは死ぬも同然のことだ」と語った。
これに対し、米国最大のカトリック団体「カトリック連盟」は猛反発。「イエス・キリストが慈悲深いことは確かだが、『超利口』などという表現は、ゲームショーを勝ち抜いた出場者に例えているようだ。もっと悪いのはイエスを同性愛者だと言っていることで、これは神の御子に性的異常者のレッテルを貼ることだ。しかし、かつて『私なら宗教を完全に禁止する』と発言した人物(ジョン氏)に何を期待できるだろうか」などとジョン氏を厳しく非難する声明を出した。