生駒聖書学院(奈良県生駒市)で11日、毎年恒例の「ヨベル聖会」が開催された。関西近県を中心に鳥取県や愛知県など全国各地から同学院の卒業生や教会の信徒ら130人が参加。「神の国の贅沢な恵み」と題して、榮義之学院長がルカの福音書17章20?21節などを本文に説教した。
同聖会は毎年2月の寒さが強い時期に開催され、昨年は雪、今年は雨に見舞われたが、「聖霊の臨在で心燃やされる温かい聖会」として期待する声が高い。鳥取県からの参加者は今年、ヨベル聖会に備えて大型免許を取得し、聖会のためにバスを一台走らせて大勢が参加した。
榮氏は説教で、神の国の特徴は「義と平和と聖霊による喜び」であり、そこには恵みによってのみ入ることができると強調。その恵みは信じるだけで受け取ることができるが、信じるという信仰もまた神の恵みであり、その恵みはイエス・キリストの十字架に現されていると語った。
説教後、この日初めてキリスト教に触れたという2人が学院長の招きに応じて講壇の前に出て祈り、神と会衆の前で信仰を告白した。その一人、60代の男性は自分の名前がメッセージの内容と共通するところが多く、「自分のためのメッセージだった」と喜びを語った。
榮氏は、「降り始めた大雨が、まるで日本のリバイバルを約して注がれる聖霊のようでした。信仰の告白どおりに恵まれ祝福された、解放といやしで満たされた天国さながらの聖会でした」と感想を語った。
4月29日には同学院で、創設者レオナード・W・クート氏を記念する「クート記念聖会」が開催される。昨年はイギリス人宣教師であったクート氏の召天40周年目の年で、クート記念聖会もちょうど40回目を数えた。第41回となる今年の聖会では、元カネボウ薬品会長の三谷康人氏が講演する。