断食祈祷聖会や国のために祈る夕べなどを主催してきた全日本宣教祈祷運動(三森春生運営委員長)は5日、活動を一時休止することを発表した。協力者の減少や財政の困難、人材不足などから今回の決定となった。08年から加わっていたGDOP(グローバル・デイ・オブ・プレイヤー)の働きは、別に実行委を組織し、南アフリカ本部の指示のもとで活動を継続する。
発表によると、▼全日本宣教祈祷運動は5日をもって活動を一時休止する、▼断食祈祷聖会(毎年1月開催)は相応しい責任者が起こされた場合継続する、▼国のために祈る夕べ(毎年8月開催)は活動を中止し、同会の中で祈られてきた課題は断食祈祷聖会で祈る、▼GDOPは南アフリカ本部の指示のもとでGDOP実行委員会を組織し活動を継続する、▼機関紙『Prayernet』は休刊する、ことが決まった。
同運動は当初、関西宣教祈祷運動として始まった。その後、関東宣教祈祷運動が始まり、包括組織として全日本宣教祈祷運動が設立。コンサート・オブ・プレイヤー、プレイヤー・サミットなどの祈りのイベントを開催した。関西地域の活動はその後休止することになるが、99年にキャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)の創設者、故ビル・ブライト氏らの提唱で断食祈祷聖会が行われ、01年以降、同聖会を継続して開催する母団体として働きを続けた。
子どものために祈る会(現在は独立)、国のために祈る夕べなどと活動を広げ、機関紙「Prayernet」の発行も行った。08年からは、ペンテコステに合わせ世界200カ国以上の国と地域が参加して祈るGDOPの働きにも加わるが、開催行事への参加者減少や財政困難などから、今回の決定となった。
同運動運営委員長の三森氏は、「エリヤの時代に3年6カ月雨が降らない時期があった。その後、大雨が降り出した。しばらくの雨の降らない時期を過ぎるとまた大雨の傾注があるだろう。その時を祈りつつ、しばらく休止する。つらい決断をした」と述べ、「事務所は今まで通り総動員伝道にあるので、よろしくご理解とご祷援、ご支援をいただければ幸甚である」と語った。