国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)の2010年度の一般入試志願者が、09年度の1865人に比べて111人減少して1754人であったことがわかった。AO入試や推薦入学などを含めた志願者全体も今年は145人の減少となった。
同大の入学事務グループが1月29日までに発表した2010年度入試結果によると、一般入試(募集人員250人)の志願者は今年1754人であった。09年度の一般入試志願者は過去3年間で最高の1865人であったため、08年度の水準(1768人)まで戻ったかたち。
一方、センター試験入試(募集人員約40人)を利用した志願者は891人から906人と増加。07年度の646人から毎年増加し続け、4年間で260人増えた計算となる。
皇族として初めてICUへ入学することになり注目を集めた秋篠宮家の長女・眞子内親王(18)が受けたAO試験は、今年207人が志願し、うち59人が合格した。
一般入試の試験日は6日。一般入試、センター入試それぞれの合格者は12日に発表される。
大学受験予備校の代々木ゼミナールが発表した2010年度入試難易ランキングによると、ICUは私立大学の法・経済・経営・商系で慶応、上智、早稲田に次ぐ4位、文・教・外・家系と理・工系では、早稲田、慶応に次ぐ3位。
戦後、日米のキリスト教指導者らの協力で誕生したICUは、「神と人とに奉仕する」ことを理念に少人数クラスでの対話を重視したリベラルアーツ教育に力を注いできた。現在、学部は教養学部のみで、学部内に32の専修分野を設置。入学後に自分の関心に合わせて専攻選択をできる制度を取り入れている。