ネパールで障害児教育に尽力するイエズス会神父、大木章次郎氏の講演会「おはなしの夕べ」が16日、北海道の紋別市役所総合福祉センター「はーとぴあ21」で開催される。北海民友新聞が伝えた。
大木氏は、ネパール第2の都市ポカラで聾唖(ろうあ)と知的発達障害児のための学校を創設し、25年にわたって活動を続けている。ネパールの子どもたちからは「ジャパニーズ・ファザー・オオキ」と呼ばれ、親しまれているという。
1926年東京生まれの大木氏は、人間魚雷「回天」の搭乗員として特攻隊の訓練中に終戦を迎えた。戦後、神に仕える仕事をしたいとの願いから神父となり、広島学院で教鞭をとる。77年にネパール・カトマンズの姉妹校に赴任し、任期後も現地に留まり、現在に至るまで障害児教育などの福祉活動を続けている。
午後6時半から。入場無料。主催は、市民団体「ひとの会」、スペシャルオリンピックス日本(SON)・北海道紋別地区会。問い合わせは、SON北海道紋別事務局(喫茶・茶豆館内、電話:0158・23・6081)まで。