聖書普及事業に貢献した人物・団体に贈られる今年度の聖書事業功労者賞(日本聖書協会主催)受賞者に、音吉顕彰会会長の斉藤宏一氏が選ばれた。表彰式は、12月3日に行われる同協会主催のクリスマス礼拝で執り行われる。
同賞は、日本聖書協会が毎年主催し、今年で20回目を迎える。昨年は、ミニ版聖書「バイブルキューブ」の装幀デザインなどを手掛けた新東京計算、07年は、ろう者のための手話訳聖書を製作する日本ろう福音協会が受賞している。
斉藤氏は91年、現存する最古の和訳聖書「ギュツラフ訳聖書」の翻訳に携わった音吉ら3人の出身地である愛知県美浜町の町長に就任。翌年には、「にっぽん音吉トライアスロン・イン・知多半島」を開催し、本格的な音吉顕彰事業に乗り出した。
93年には、音吉の数奇な人生を描いた音楽劇「にっぽん音吉物語」を美浜町で初公演。さらに、シンガポール、アメリカ、イギリスなど音吉にゆかりのある国で次々と公演活動を展開し、音吉の働きを広く世界に知らしめた。07年に町長を引退後も、音吉顕彰会会長として音吉顕彰事業に取り組み続けた。
表彰式を兼ねた12月3日のクリスマス礼拝は、東京都千代田区の日本基督教団富士見町教会で午後3時から。日本聖書協会総主事の渡部信氏がクリスマスメッセージを伝える。