約3000人の死者を出した米同時多発テロ発生から8年を迎えた9月11日、米国のキリスト教団体である米国覚醒同盟(AAA)が主催するテロ犠牲者追悼の祈祷会が全米の700以上の群で開かれた。AAA会長のビリー・ウィルソン氏は、テロが発生した2001年9月11日が、米国がまさに神を必要としている国であることを気付かせてくれた日だと語り、「(祈祷会の)目標は、この日がまさにこの国を主のための国として立ち戻らせるために祈る日となることだ。歴史に刻まれた9.11という記念日に、すべての州、郡で心からの祈りをささげて欲しい」と訴えた。
米国と大統領など同国の指導者らのための日々の祈りを促進する活動を行っている宣教団体「プレジデンシャル・プレヤー・チーム」も11日、参加者がインターネット上で追悼のための祈祷題目を書き残し、犠牲者一人ひとりの記録が残るインターネット上での追悼イベントを行った。同団体CEOのスコット・ファレンバッチャー氏は、「米国人として我々はみな、9.11テロ事件に直面し、神の存在を思い知らされた。民主党だ、共和党だということは関係なく、米国が霊的に脆弱であり、神に頼る必要があることを示された日であった」と述べ、「決して国のために祈ることを忘れないで欲しい」と語った。
オバマ米大統領は11日、最初のハイジャック機が世界貿易センタービルに衝突した午前8時46分にホワイトハウスで黙祷をささげ、同じくテロの事件現場となった米国防総省での追悼式典に出席。「アルカイダとその仲間の過激派の追跡をためらうつもりはない。米国を守る仕事は決して終わらない」と述べ、アルカイダなどの過激派掃討へ決意を示した。