ベルギー北部の地域で学校の新年度が始まった1日、イスラム教のベール着用を禁止した学校2校に、多数のイスラム教徒らが押しかけ「禁止は信教の自由と教育を受ける権利の侵害」などと抗議する騒ぎが起こった。
騒ぎがあった2校では生徒の多くがイスラム教徒だが、「着用を拒む生徒が他の生徒に脅される可能性がある」などとして新年度からベール着用禁止に踏み切った。
欧州連合(EU)では近年、移民流入によりイスラム人口が急増しており、それに伴った摩擦が社会問題化している。最近の調査によれば、現在の移民増加と出産率低下が持続する場合、EUのイスラム人口は2050年までに現在の4倍に拡大し、EU人口全体の5分の1に相当する20%にまで達することなどが予想されている。