日曜日の午後には、新世界のすぐ側で礼拝があって出かけます。周辺にはコイン駐車場がたくさんあります。日曜日は通天閣や動物園、スパワールド(世界の温泉)、さらに串かつ屋などが大勢の人々で賑わい、駐車場の空きがなく探し回る状態です。
出かける前に短く、「天のお父様。これから大阪の礼拝に出かけます。礼拝に間に合うよう駐車場がありますようお願いします。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。ありがとうございます。駐車場がありました。感謝します!」と祈って出かけます。
そのように祈ったらもう心配せずに、また駐車場のことなど考えないで、礼拝を楽しみに出かけます。
もう10年以上になりますが、一度も駐車場に困ったことはなく、不思議に空きがあったり、停まっていた車から手を上げてここもう出るからと合図してくれたりすることもあります。しかも一番安い一時間200円の駐車場ばかりが空いているので感謝です。
だから祈りが難しいと思っている方には、駐車場のことでも何でも祈ってみたらいかがでしょうと勧めています。たとえ空きがなくても躓く必要もないし、素直に単純に思っていることを、天の父なる神に祈ることがすばらしいことだと思います。
聖書には祈りに関する約束がたくさんあります。それは神の子とされた私たちに何と大きな励ましと勇気になることでしょうか。
第一に、神はすべての必要をご存知であることです。「あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです」(マタイ6:8)。必要をすべて知っておられるお方にお願いすることは嬉しい限りです。素直に願うことができます。
第二に、その願いをイエス・キリストのお名前によって祈る特権です。自分に資格があり、善行に励み答えてもらうにふさわしいからではなく、ただ十字架により罪を赦され神の子とされた喜びで、何でもお話しできるし求めることができるのです。
「またわたしは、あなたがたがわたしの名によって求めることは何でも、それをしましょう。父が子によって栄光をお受けになるためです。あなたがたが、わたしの名によって何かをわたしに求めるなら、わたしはそれをしましょう」(ヨハネ14:13〜14)
イエス・キリストのお名前によって祈る時、すべてをご存知である神は必ず必要に答えてくださいます。
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが父に求めることは何でも、父は、わたしの名によってそれをあなたがたにお与えになります。あなたがたは今まで、何もわたしの名によって求めたことはありません。求めなさい。そうすれば受けるのです。それはあなたがたの喜びが満ち満ちたものとなるためです」(ヨハネ16:23〜24)
第三に、祈り願い求めるとき、聞いてくださる神様に期待をすることです。信仰は期待です。希望も期待です。愛はもっと期待します。ほんとうに必要なものを求めるとき、神様への期待に胸がふくらみ、感謝がいっぱいになります。
祈ったらワクワクしながら、余計な心配やイライラ、不平不満や泣き言から解放され、ありがとうございます、期待しています、感謝しますと信じる心を大きく持ちたいものです。
第四に、願いが聞かれるまで確信を放棄せず、望みの忍耐で神の最善の答えを待つことです。天国には大きな倉庫があるとのこと。その中には受取人不在で返送されてきたものがいっぱいだそうです。イエス・キリストの名によって祈りました。神様が最善のときに発送しました。届けたら願い求めていた人がもうその祈りは諦め、願いがかなうなんて思いもしていなかったということです。あなたの祈りの答えも天国の倉庫に返送されていませんか。
「ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です」(ヘブル10:35〜36)。
第五に、どんな祈りにも神は答えて下さいます。自分の願いどおりにならなかったと、ふてくされたり不信仰に支配されないで、どんなときでも神の恵みの最善を確信し、平安と感謝に満たされて、神の栄光を仰ぎつつ祈り続けるクリスチャン生活を継続しましょう。本音の祈りは答えられます。アーメン。
榮義之(さかえ・よしゆき)
1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。