世界のエキュメニズム運動の源流となった英国のエジンバラ世界宣教会議の開催100周年を記念した宣教大会が来年5月、東京で開催される。世界140カ国の宣教団体代表らの参加を見込んでおり、オバマ米大統領の就任式で祈祷したリック・ウォレン牧師(米サドルバック教会)を宣教大会の主講師として交渉している。
1910年に英国エジンバラで開催された世界宣教会議は、その後の世界宣教とエキュメニカル(世界教会一致)運動に大きな影響を与えた。大会は世界教会協議会(WCC)などのいわゆるエキュメニカル陣営に属するキリスト教団体が主体となっている。世界の教会の一致(ヨハネ17:11)と世界宣教達成(マタイ24:14)を主要テーマとして掲げ、20世紀の宣教を振り返り、21世紀の宣教のための学問的研究と多様な経験を共有できる機会となるよう準備を進めている。
今大会の総会長には、今年5月に亡くなった世界的な宣教学者ラルフ・ウィンター博士が就任していた。20世紀最大の宣教学者と称されるウィンター博士は、未だに福音に触れたことのない民族(unreached people groups)への伝道の提唱者として知られている。1974年、伝道者ビリー・グラハム師の提唱で開かれた第1回ローザンヌ世界宣教会議におけるウィンター博士の発表は、その後の世界宣教に非常に大きな影響を与えた。
会議では、世界140カ国の宣教団体代表が参加する全体会議のほか、イスラム、共産圏、少数民族宣教など多様なテーマを扱う20以上の分科会を予定している。
日程は2010年5月11日から14日の4日間で、メイン会場は東京都中野区の中野サンプラザ。問い合わせは、大会本部事務局(0287・78・1585)。