東京神学大学(東京都三鷹市、近藤勝彦学長)が主催する日本伝道協議会の第2回目となる地方大会が10月11〜12日まで、大阪市西区の日本基督教団大阪教会で開催される。11日には同大学の関川泰寛教授(古代教会史・教理史)による公開講演会が行われ、12日には大西邦彦牧師(同主座教会)ら3人による発題、分団協議、全体協議が行われる。
同協議会は東京の同銀座教会を会場に、06年まで計17回にわたって開催されてきた。しかし、地方での開催を求める声が高く、昨年から第二期日本伝道協議会がスタートし、その第1回目の地方大会が名古屋で開催された。第1回大会は「牧師(伝道者)をどう立てるか−教会をしっかり建てるために」を主題に行われ、早乙女哲自牧師(同名古屋教会)、大住雄一教授(同大・旧約聖書神学 )、芳賀力教授(同大・組織神学)らが発題した。
日本基督教団では1970年の大阪万博以来、教団紛争が激化し、聖礼典に関する混乱や、社会的な問題に対する偏重からくる伝道の停滞などが問題視され、教会の「正常化」が希求されてきた。同協議会はそれに応じるかたちで90年から始まり、「からだは一つ、洗礼は一つ」「合同教会としての日本基督教団−その法的基盤と教派的伝統」「伝道−合同教会としての教団形成」などを主題に協議を行ってきた。