イタリアの数字選択式宝くじ「スーパーエナロット」の賞金金額が11日、1億3150ユーロ(約180億円)に達したことを受け、カトリック教会からは余りにも高額で射幸心(しゃこうしん)をあおるとして、中止を求める声が挙がっている。共同通信が伝えた。
同くじは数字1〜90の中から6つを選んで当てるもので、当たりが出ない場合は賞金が次回に繰り越される仕組み。今年1月から当りくじが出なく、賞金額が上がり、欧州での過去最高記録を更新し続けているという。
同通信が伊レプブリカ紙の報道として伝えたところによると、南部レッチェの大司祭はくじへの熱狂ぶりが「崇拝の域に達している」と批判。カトリック系の雑誌は、賞金を今年4月に発生した伊中部地震の被災者支援で使うべきだと主張した。