【ハノーバー(独)=ENI・CJC】ドイツ福音教会(EKD)は、1989年の東欧諸国の共産主義終焉とベルリンの壁崩壊につながった「平和革命」を憶えるよう呼び掛けた。
「中東欧の様々な国で、教会は変革のための動力として重要な役を果たしてきた」とドイツ最大のプロテスタント教会連合組織であるEKDの指導者ウォルフガング・フーバー監督は、礼拝と記念式典のためのインターネット資料集の中で指摘している。
共産党政権下の東独で「自由と一致への道を備えたのは特にプロテスタント教会だった」とフーバー氏は述べている。同氏はかつて東西を分ける壁のあったベルリン地区の監督。
東独の1989年の平和的な蜂起は、「プロテスタント改革」と重なって来た。教会のメンバーが主要な役を果たし、平和と変革を求める祈祷会から街頭デモが続いたのだ。
フーバー氏は、教会のメンバーが民主的構成への道を開く会談で果たした重要な役割について、さらに1990年に東独議会議員の最初の自由選挙で、キリスト者が選出されたことを指摘した。
プロテスタント通信EPDは、記念のために次の三つの日付を挙げている。
▽10月3日=90年の東西ドイツ統一、▽10月9日=民主化への転機となった東独ライプチヒでの大衆デモ20周年、▽11月9日=ベルリンの壁開放20周年。
インターネット資料集には、89年の事態に関する参考情報など、礼拝や記念式典の提案などが含まれている。