日本キリスト教海外医療協力会=JOCS(小島莊明会長)は、使用済み切手を集めて海外医療協力に役立てる運動を始めて今年で45周年を迎えたのを記念し、9月12日(土)にゴスペルシンガーの森祐理が出演するファミリーコンサートを開催する。入場無料。定員200人で事前予約が必要。
コンサートは日本基督教団信濃町教会(東京都新宿区信濃町30)で14時(13時半開場)から行われ、当日は未使用切手セットやバングラディッシュ、タイの手工芸品などを販売するほか、お楽しみ抽選会も行われる。
JOCSは1964年から使用済みの切手を集める活動を始め、集まった切手を郵趣家や切手商の協力で換金することで、医療従事者を海外に派遣する働きを行ってきた。活動を始めて45年間で200万件以上の協力が与えられ、総計100億枚以上の切手が寄せられた。
使用済み切手は約1キロを1000〜1200円で換金でき、今年6月は1509件の協力件数があり161万円が換金できている。換金するには寄せられた切手を仕分ける作業が必要だが、これらの作業もボランティアが行っている。
JCOSでは海外へ派遣する保険医療従事者を「ワーカー」と呼び、これまでに60人近いワーカーをアジアやアフリカの諸国へ送り出してきた。現在は短期派遣も含めて10人のワーカーを7カ国に派遣している。ほかにも現地で保健医療を学ぶ人たちに奨学金を支給し、各地域の保健医療レベルの向上を図る働きも行っており、08年度は93人に奨学金を支給している。
コンサートの問い合せは、JOCS東京事務局(電話:03・3208・2416、FAX:3232・6922、担当:森田)まで。予約申し込みはJOCSのホームページでできる。