自殺志向者の相談などを行なう「沖縄いのちの電話」の支援を目的としたチャリティーコンサート「ゴスペル・パワーナイト2009」(同実行委主催、沖縄いのちの電話後援)が8月16日(日)午後6時から、沖縄県南城市の南城市文化センター「シュガーホール」で開催される。
コンサートには、「琉球ゴスペル」などの新しいサウンドで活動する家族8人の演奏グループ「具志堅ファミリー」など同県内外で活躍するアマチュアからプロまでのゴスペルミュージシャン6組が出演する。入場無料。会場には募金箱が設置され、募金はすべて沖縄いのちの電話へ寄付される。
今回のコンサートには大きく5つの目的がある。1つ目は、一人でも多くの県民に沖縄いのちの電話の存在を知ってもらうこと。同実行委によると沖縄県の今年上半期の自殺者はこれまでに比べて1・5倍に増加した。借金の問題や生活苦、仕事の悩み、病気の問題、家族の問題などで深く悩んでいる人々に、相談できる窓口があることを知らせることだ。
2つ目は、常に財政難にある同活動への募金を集めること。
3つ目は、いのちの電話の相談員に感謝を現すこと。相談員は自殺志向者の話を親身になって傾聴するため、非常な労力を要するという。しかし、相談を受けた内容は守秘義務があるため誰にも打ち明けることが出ず、相談員は大きなストレスを抱えながらボランティア活動をしなければいけない。
また、相談員の多くはその活動を認められることもなく誉められることもない。そのため、多くの相談員が1〜2年で辞めてしまう。毎年訓練を受けた多くの新相談員が誕生するが、同じく多くの相談員が辞めてしまうため、慢性的な人員不足の現状があるという。沖縄いのちの電話では相談を平日、休日を問わず午前10時から午後11時まで受け付けているが、24時間体制をとるにはさらなる相談員が必要だ。
4つ目は、相談員の募集を行なうこと。そして最後の5番目は、コンサートに参加した一般の方々やマスコミ各社にイエス・キリストを証しすることだ。
コンサートに関する問い合せは、同実行委(住所:南城市佐敷字佐敷1739‐7、電話:090・3796・7745、担当:砂川)まで。