静岡いのちの電話(毎日午後3時〜9時、054・272・4343)は8月で開設10年目を向かえた。開設当初は週3日の相談受付だったが、07年からは平日、休日を問わず毎日6時間の窓口を開いている。昨年1月には社会福祉法人格を取得し、24時間の受付体制を目指しているが、実現には200人近くの相談員が必要で人員確保が課題だという。毎日新聞が伝えた。
現在、「いのちの電話」は全国50拠点で自殺志向者などの相談に応じる活動をボランティアで行なっている。活動の発祥は、英国聖公会のチャド・ヴァラー司祭が1953年に始めた電話相談「サマリタンズ」にさかのぼり、日本ではドイツ人女性宣教師のルツ・ヘットカンプの提唱で1971年に始まった。
インターネットの普及などから、06年には「東京いのちの電話」がインターネットでの相談受付を開始。現在は千葉いのちの電話と仙台のいのちの電話がインターネット相談にも加わっている。電話相談員の数は全国で約7000人で、相談件数は年間72万6000件(2009年)に上る。