北海道旭川市で11〜12日まで、同市では最大規模の施設である旭川大雪アリーナを会場した伝道大会「旭川ゴスペルナイト in 旭川大雪アリーナ」(同実行委主催)が開催された。2日間行われた大会には延べ3000人以上が参加。これまで同市で開かれてきた大会には多くても200〜300人程度の参加者しかなく、実行委員長の福森光敏氏(神居教会丘の上チャペル牧師)は、「不可能が可能となったのが今回の伝道大会であった」と語った。
今回の伝道大会に協力したのは、同市内にある10の教会のみ。いずれも、信徒数が100人に満たない小さな教会ばかりだ。今回の企画が持ち上がった当初は300人収容規模の施設で考えたという。しかし、大会の講師である米国人伝道師のクリストファー・サン師から、「旭川で最大の会場で行いましょう」と提案が出された。
これに対して日本人牧師たちは「10の教会で3000人も入る会場で、行えるはずがない」「それは不可能だ」と反対したという。しかし、最大の会場で行うということを譲らないサン師の信仰に導かれて、「不可能が可能となった」今回の大会が開催された。
大会の初めには三浦光世氏が挨拶をし、ゴスペルシンガーの「kiki」さんや久米小百合さん、ロゴス・ダンスプロジェクトらがゲスト出演。元北海道日本ハムファイターズ監督のトレイ・ヒルマン氏(現米カンザスシティ・ロイヤルズ監督)からのビデオレターもあった。
一方、今回の大会前には各教会の信徒が「未だかつてなかったほど伝道した」という。各協力教会がその地域一帯にチラシ、トラクトの戸別配布を行い、配りきれない地域へは新聞折込のチラシを出した。新聞へも広告を出し、「旭川中で知らない人はいないほどに様々な方法で宣伝をした」という。
2日間に3回の集会が行われ、それぞれ約1400人、800人、1000人が参加し、多くの決心者を出した。福森氏は「この決心者を各教会が導いて、実を結ぶものとならなくてはならない」と語る。
また、今回の大会にはサン師の応援者ら約110人が、米国と台湾から応援伝道に駆け付けた。「日本の教会はこのように外国にまで行って応援伝道をすることができるであろうか」「アジアの教会の協力が大切になってくると思わせられた」と福森氏。「このような大規模の伝道大会が旭川で行われたのは初めてのことであった。ともかくも不可能を可能にしてくださった主に心から感謝と賛美をささげたい」と語った。