日本のキリスト教会における半世紀に一度の大イベント「日本プロテスタント宣教150周年記念大会」(同実行委員会主催)の開催を翌日に控えた7日、大会の記念晩餐会が東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で行われた。同日午後6時半から始まった晩餐会には、国内外から900人を超えるキリスト者が一堂に集まり、8日から始まる記念大会の開催を盛大に祝った。
晩餐会には、150年前の日本に宣教師を遣わした米国聖公会、米国長老教会、米国改革派教会からそれぞれの代表が出席。他にも世界教会協議会(WCC)中央委員会副議長のマルガレータ・ヘンドリクス・リリマッセ氏、世界福音同盟(WEA)議長のキム・サンボク氏、韓国基督教総連合会(CCK)会長のオム・シンヒョン氏など、海外から100人以上の来賓が参加した。
国内からは、記念大会の共同実行委員長を務める山北宣久氏(日本基督教団聖ヶ丘教会主任牧師)、峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)、大川従道氏(大和カルバリーチャペル主任牧師)の3人をはじめ、多くのプロテスタント教会の指導者が参加。また、カトリック教会東京大司教区のペトロ岡田武夫大司教や日本正教会の代表も来賓として出席した。
他にも、日野原重明氏(聖路加国際病院理事長)、北城恪太郎氏(日本IBM最高顧問)、橋本徹氏(みずほフィナンシャルグループ最高顧問)、池田守男氏(資生堂相談役、東洋英和女学院理事長・院長)など、多数の著名人が参加。司会の羽田雄一郎・参議院議員をはじめ、北村誠吾・防衛副大臣、土肥隆一・衆議院議員など、政界人の姿もあった。
峯野龍弘実行委員長は開会のあいさつで、海外から駆けつけた多数の来賓を紹介した後、今回の記念晩餐会の実現を「歴史的快挙」と表現し、開催の喜びと感謝の意を述べた。
韓国基督教総連合会(CCK)会長のオム・シンヒョン氏は、プロテスタント宣教150周年について「日本の教会がさらなる福音宣教を全世界に、日本の地の果てにまで活発になさる契機になることを祈ります」とあいさつ。日韓の教会が力をあわせ、あらゆる危機を乗り越えながら、ともに宣教の前進のために励みましょうと呼びかけた。
オバマ米大統領の就任式で代表祈祷を務めた米サドルバック教会牧師のリック・ウォレン氏もビデオレターで登場。自身が過去に長崎の教会で奉仕していたことにも触れながら、150周年を祝う祝福のメッセージを語った。
韓国・オンヌリ教会牧師のハ・ヨンジョ氏は、プロテスタント宣教150周年を契機に、日本の諸教会が連合の動きを活発に見せていると指摘し、「(教会の)連合はすなわちリバイバルです」と強調。日本の教会で家族、青年、教会学校などの様々な分野で福音的な変化が見え始めていると述べ、「日本の教会には希望がある」と力を込めた。
会場では、世界的に著名な韓国のソプラノ歌手キム・ヨンミ氏とメサイア管弦楽団・合唱団が「アーメンコーラス」などを演奏。参加者たちは、一流の音楽と食事を味わいながら、約2時間の交流を楽しんでいた。
記念大会は、神奈川県のパシフィコ横浜を会場に、8日午後5時から2日間の日程で行われる。参加には、各集会とも登録券が必要。詳しくは、同大会公式ホームページ。