ニネベで起きた悔い改めとリバイバルが、この日本にも起こされますように―教派を超えて日本のリバイバルのために祈る祈祷運動「ヨナ祈祷会」(同準備委員会主催)の第3次祈祷会が、10月27日から29日までの3日間、静岡県の御殿場市国立青少年交流の家で開催される。祈祷会の目的は、日本のリバイバルを願う日本のキリスト者がひとつところに集まって祈り、日本を救う働きを本格的に始めること。過去2回は韓国人宣教師を対象に開催してきたが、今回からは日本人教会の教職や信徒にも広く参加を呼びかけ、活動を本格化する。
講師は、日本リバイバルミッション代表で日本教会成長研究所理事長の有賀喜一牧師、新生宣教団顧問の尾山謙仁牧師、元総神大・カルビン大総長で元OMF日本宣教師の金義煥牧師ら4人。
この祈祷会の掲げるビジョンは、名付けて「ニネベ・プロジェクト」。旧約聖書のヨナ書には、神からつかわされた預言者ヨナが、神を信じなかったニネベという都に行って神の言葉を伝え巡ると、都中の者がこぞって神を信じ、神の前に悔い改めたという出来事が書かれている。クリスチャン人口の少ない、あのニネベのような日本にも、このような奇跡が一刻も早く起こされてほしいと、日本で開拓伝道をしていた金寅浩宣教師(JMF日本宣教会派遣)が02年2月にこのプロジェクトを開始。その呼びかけに、日本で働く多くの宣教師たちが集まってきた。
08年6月には日光オリーブの里で第1回目の祈祷会を開催し、70人の韓国人宣教師が参加。金義煥牧師がヨナ書を講義し、日本のリバイバルを祈る前に、宣教師一人ひとりが悔い改めることを促した。
金牧師は、教職者の犯しやすい罪は、自分が神のようになって振舞い、人を裁くことだと指摘。宣教の実績よりも神の前で良い宣教師として生きているのかという点がより大事だと述べた。また、悔い改めたヨナを神が用いられたように、人に悔い改めを要求する前に宣教師自身が悔い改めなければならないと述べ、悔い改めることによって神に認められる宣教師になってほしいと呼びかけた。
金牧師は、ヨナを大きな魚の腹の中に入れて悔い改めに導いたのも、ヨナをニネベの近くにある陸地に吐き出させたのも神であり、このように悔い改めと回復は神が許すものであると強調。祈りが難しい日本で祈らない高慢な罪を犯さずに、大きな魚の腹の中のような祈りがたい状況の中でも祈る宣教師になるようにと激励した。また、試練を通した徹底的な悔い改めを経験した宣教師が神の御心に沿った宣教師であり、その人は宣教の偉大なわざを経験するようになると述べた。
参加した宣教師たちは、日本宣教の戦略について討議。教会の日曜学校と大学生のための宣教戦略、韓国教会と日本教会の協力宣教活動の必要性と活動内容についても意見を交換した。
何よりも宣教師たちは、連日夜の祈祷会で自身の悔い改めと日本のリバイバルのため熱心に祈りをささげた。
同年12月には、静岡県御殿場市の国立中央青少年交流の家を会場に第2回目の祈祷会が開催され、ここでも金義煥牧師がヨナ書を講義した。
金牧師は、大きな魚の腹の中で悔い改めることによって、神に用いられたヨナのような「徹底した悔い改め」を強調。悔い改めの祈りをすることによって、神の主権を認め、日本に遣わされた主の御心のためにすべてを主に委ね、主が行うことをじっと見つめるべきだと訴えた。
また、自分の民であるイスラエルが悔い改めなかったのに、異邦のニネベの民が自分の伝えた悔い改めのメッセージを聞いて救われたことに対して、ヨナが抱いた嫉妬と憎しみを指摘。日本人を主の御名で愛する宣教の本質に戻るべきだと強調した。
参加した宣教師たちは、関東、東北、北海道、四国、九州、中部、近畿、中国などの各地方と県の具体的な祈りの課題を持って、グループ別に祈る時間を持つなどし、日本のための執り成しの祈りをささげた。
主催側は、「今回の祈祷会は、日本人教会の教職者と信徒にまで参加が拡大されますので、神様の恵みがもっと豊かに溢れる祈祷会になることを確信します」と参加を呼びかけている。
参加費は事前登録(10月11日まで)で一人5000円(宿泊費込、当日は6000円)。申し込み、問い合わせは事務局(電話:054・286・6538、ファックス:054・659・0768、携帯(千受京牧師):090・4218・0691)。