【CJC=東京】米聖公会離脱8グループが6月22日からテキサス州ベッドフォードで会合、新たに『北米アングリカン教会』(ACNA)を創設した。世界聖公会共同体(アングリカン・コミュニオン)内で米聖公会に代わるものとしている。信徒総数約10万人という。
女性や同性愛者の聖職者任命などに反対して、米聖公会から離脱した保守派が昨年12月に結成した『コモン・コーズ・パートナーシップ』が、教憲を制定、正式な教会として発足したもの。教憲では、聖書の権威、教会の規律、福音伝道を強調している。
総会の会場となった聖ビンセント大聖堂には、米聖公会から離脱した主教や司祭、信徒ら約800人が出席した。
総会ではカリフォルニア州のメガチャーチ『サドルバック教会』(南部バプテスト連盟)のリック・ウォレン牧師などが講演を行なった。同牧師は1月20日、バラク・オバマ大統領の就任式で開会祈祷を行なうなど、米キリスト教界では注目を集める存在。「イエストのためにさらなる勝利を」と激励のメッセージを送った。
新大主教に任命されたロバート・ダンカン氏(前ピッツバーグ教区主教)は「父なる神が、聖霊の驚くべき最高の力の下に、子たちを一つにする新しい日だ」と語った。
設立総会には 各国聖公会の中にはオブザーバーを派遣したところもある。聖公会の霊的最高指導者カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏は「司牧訪問者」としてサントシュ・マレイ引退主教を派遣した。