【CJC=東京】米南部バプテスト連盟は、ケンタッキー州ルイビルの展示センターで6月23〜24日総会を開催、任期満了のジョニー・ハント総裁(ジョージア州ウッドストックの第一バプテスト教会牧師)を満場一致で再任した。
同連盟は、バプテストとして世界最大教派、米国ではプロテスタント諸派の中でも最大で、その保守的姿勢で知られている。ただ2006年以降、教勢は僅かながら減少に転じ、08年には受洗者数も1987年以来の低水準になった。同年に続き今総会でも関心を集めていたことは確かだが、8500人を超える代議員が2日間の会期で、どの程度議論を煮詰めたかは不明。
バプテストは伝道に力を入れることでも知られているが、教勢の減少は、派遣宣教師の数にも、また支援資金にも影響する。特に資金不足は緊急課題になり得る。
神学校、宣教団体などを支えるのは教会と教会員個人の献金だ。教勢の減少は献金の減少に直結する。大学時代に教会に結びついた学生の7割が教会から離れてしまう、との調査もある。
フランク・ペイジ元総裁は、この傾向が続くと2030年までに全教会の半数が閉鎖されてしまう、と断言している。