日本国際ギデオン協会全国会長をはじめ、日本のキリスト教会における数々の要職を務めて今年1月に死去した信徒伝道者の鈴木留蔵氏を追悼する「鈴木留蔵氏追悼記念宣教大会」が2日、東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開催された。大会は2部構成で、第1部は追悼記念礼拝、第2部は追悼記念宣教大会が行われた。
第1部の追悼記念礼拝で土肥隆一衆議院議員は、鈴木氏の葬儀に参列したときの思いを「(鈴木氏が)天の父のもとに凱旋したことを目に見るよう」だったと表現。「彼の働きのゆえに神に感謝し、お礼を申し上げなければならない」と追悼の言葉を述べた。
日本福音同盟(JEA)理事長の中島秀一氏は、日本プロテスタント宣教150周年を迎える年に鈴木氏を失うことは「私たちにとって計り知れない痛手」としながらも、同氏の精神を継承し、「福音宣教に向かって一路まい進していかなければいけない」と述べた。
山崎製パン株式会社社長の飯島延浩氏は鈴木氏について、「純粋な信仰の持ち主」「最後の最後まで主に従い通された」と証言。同氏がそうであったように「日本の伝道の前進のためにお役に立ちたい」と語った。
飯島氏は、いまの日本には「新しい宣教の種まきが必要である」とし、日本の教会がいまこそ「(日本人が)何を真に価値あるものとして求めているか、真剣に考えてみるべきとき」と指摘。キリストの十字架を受け入れ、主にある新しい人生を生きることこそ「日本人が真に求めているのではないか」と訴えた。
また、日本の教会が主イエスの教えを説くことだけにとどまらず、実践実行に全力を挙げて取り組むことが大切だとし、鈴木氏のような純粋な心で求めるときにこそ神の力が働くのであり、そのときに結ばれるよい実を見せることこそ、日本人にもっともわかりやすい伝道ではないか、と語った。
基督聖協団元理事長の石川洋一氏は、鈴木氏が願ったように日本の教会が教団教派の争いや分裂をなくして一つになり、「愛し合いながら、本当に(日本に)リバイバルがおこされ、(日本が)イエス様を賛美する国になりますように」と祈りをささげた。