【CJC=東京】米国のカトリック系ノートルダム大学が5月17日の卒業式にバラク・オバマ大統領を招き講演を依頼、さらに名誉学位を贈るという構想に、カトリック信徒の反応は複雑だ。カトリック教会が反対する妊娠中絶や胚幹細胞研究を大統領が支持していることが根底にある。
調査団体『プー・リサーチ・センター』によると、賛否はほぼ半々だが、ミサへの出席の頻度によって意見が分かれるという。
招待論議が起きていることを知っていた人は僅か48%。詳細を知っていたのは19%に止まっている。
カトリック者の約半数は、大統領の姿勢にも関わらず招待に賛成している。反対は28%、意見なしが22%だった。一般的にはそれぞれ48%、25%、27%だった。ただヒスパニックでない白人のカトリック者で、いつもミサに通う人で見ると、反対が45%になるが、熱心でない人では、招待を正しいとする人が56%に達している。