世界福音同盟(WEA)の国際理事会(IC)は1日、次期総主事の公募を開始した。自薦・他薦の両方を受け付けており、締め切りは5月31日。その後、面接を含む選考プロセスを経て適任者を選び、10月に韓国・ソウルで予定している総会で正式に就任することになる。
総主事は、WEAの実務的な総責任者で任期は5年。今回の公募は、トーマス・シルマッハー前総主事が昨年3月、健康上の理由などで任期約2年を残して辞任したことに伴うもの。現在はICのグッドウィル・シャナ議長が、執行委員長として暫定的に総主事業務を行っている。
WEAは公募に当たり、特設サイト(英語)を開設。ジョブディスクリプション(職務記述書)も明記し、求める総主事の人物像については以下のように記している。
「謙遜な人で、道徳的に誠実であり、非難の余地がなく、総主事の立場に対する神から召命を強く感じており、思いやりがあり、家庭が良好で、聖霊に満ちており、サーバントリーダーであり、他者に対して寛大であり、思い上がっておらず、霊的な弟子訓練を経験しており、他者に対して憐(あわ)れみを示し、祈りと聖書を学ぶことに熱心な人であり、寛大な精神を持ち、金銭に対して正しい態度を持ち、霊的に成熟している人」
選考は、IC人事委員会の委員、各地域福音同盟の総主事、WEAのその他の指導層メンバーで構成される選考委員会が行う。
WEAは、信者が世界で6億人を超えるとされるキリスト教プロテスタントの福音派を代表する世界機関。1846年にロンドンで発足し、来年創立180年を迎える。現在は、国レベルの143の福音同盟、アジアや欧州など複数国にまたがる地域レベルの9つの福音同盟のほか、さまざまな福音派の団体が加盟している。