沖縄キリスト教学院大学・短期大学(沖縄県中頭郡)で28日、同県では初となる子育て支援室付の新校舎「沖縄キリスト教学院創立50周年記念SHALOM(シャローム)会館」が完成し、同館の献堂式と完成披露宴が行われた。琉球新報が伝えた。
新校舎は総面積約2375平方メートルで、キリスト教研究所や大学院研究室、同時通訳設備などを備えたLL教室、自然科学実験室のほか、子ども用のトイレや洗い場、簡単な炊事場、ベビーベッドや絵本コーナーなどが備え付けられた子育て支援室が設置された。
支援室の設置は県内初で、同紙によれば、同大内の子育てをしながら学ぶ学生らから要望が出されたため、将来的な需要を見込んで設置された。学生や職員の子どもを対象としており、具体的な運用は今後ニーズを見ながら検討していくという。
同学院は1957年、沖縄キリスト教団(1969年、日本基督教団と合同)によって創設。初めは那覇市首里にある首里教会で開校式が行われた。第二次世界大戦の悲惨な経験から、戦争という愚かさと偏狭な国家主義の弊害を痛感し、聖書の教えを基盤とする普遍的真理・人類愛・平和を希求する人材の育成を目標として、同県で初の私立高等教育機関として誕生した。