アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで18日、市文化庁などが関わるイベント「エクスペリエンシア・ゴスペル(ノーチェ・ゴスペル)」が昨年に引き続き開催された。計8時間にわたる同国最大のゴスペルフェスティバルで、主催者によると、市内のさまざまな教会から2千人以上のアーティストが出演し、約8万人が参加した。
イベントでは、音楽やダンス、即興劇、詩、絵画、ビジュアルアートのワークショップなど、さまざまな芸術表現の企画が催された。写真撮影用のためのスペースや、キリスト教書籍、子どものアクティビティーのためのコーナーも設けられた。
イベントは、ブエノスアイレス中心部のロケ・サエンス・ペーニャ通り(ディアゴナル・ノルテ通り)に沿って9つのステージを設置して開かれた。この通りは、ブエノスアイレス大聖堂や大統領府、市議会議事堂などの歴史的建造物に囲まれた「五月広場」と、市の記念塔「オベリスク」を結ぶブエノスアイレスを代表する大通りの一つだ。
各ステージでは、合唱やストリートアート、ストリートシアターなどが披露された。また、ライブポッドキャストの制作スペースや、30人のビジュアルアーティストによる作品展示エリア、一般公開された共同制作の壁画スペースなどもあり、参加者も自らの芸術的足跡を残すことができた。
この他、子ども向けの出し物やサーカス、パントマイムといった家族で楽しめる企画も多くあり、各企画にはイエス・キリストを中心としたメッセージを込めた。
昨年は設置ステージが3つ、参加アーティストが約700人で、今年はそれに比べ約3倍の規模に拡大した。
イベントには、ブエノスアイレス牧師評議会などが協力しており、主催者はこのような大規模イベントを実現させるためには、こうした協力が必要だったことを強調した。
■ エクスペリエンシア・ゴスペル(ノーチェ・ゴスペル)の動画