北海道の日本福音ルーテル札幌教会・札幌礼拝堂(同市中央区南12西12‐2‐27、重富克彦牧師、 岡田薫牧師)と隣接するめばえ幼稚園が25日、景観法(04年12月施行)に基づき同市初の景観重要建造物に指定されることが決まった。北海道新聞が伝えた。
同紙によれば、同教会は戦前の1934年(昭和9年)建築の木造平屋一部二階建ての建物。外観はモルタルで石造り風に仕上げられている。同じく同建造物に指定されることになった同幼稚園は1937年(昭和12年)建築で、70年以上の歴史を持つ幼稚園。外観は、白い板張りで赤色の三角屋根。
景観重要建造物は地域の景観上の核となるような建築物、工作物が指定されるもの。指定されれば管理行為等を除いて現状変更は、景観行政団体の長(札幌市)の許可が必要となるが、修繕には国などから援助が出るほか、現行の建築基準法の規制も例外的に緩和されるなどの特典がある。
同教会と同幼稚園はすでに07年に同市が独自に定める札幌市景観資産(旧都市景観重要建築物等)に指定されており、同資産にはこのほか、日本基督教団札幌教会礼拝堂(同市中央区北1東1)、札幌聖ミカエル教会(同市東区北19東3)、カトリック北一条教会聖堂・同司祭館カテドラルホール(同市中央区北1東6)などが指定されている。