ルワンダにおけるワールド・ビジョンの成功は、技術革新、地域社会への参加、政府の協力が絶妙に組み合わされた結果だ。
ムレブワイレ・マリー・レオンセのようなエンジニアは、地形を調査し、持続可能な水資源を設計するためにたゆまぬ努力を続けている。洪水や地滑り、官僚との交渉といった困難は彼らの使命を妨げるものではなく、むしろ彼らの仕事の重要性と緊急性を思い起こさせるものだ。
さらにワールド・ビジョンは、その広範なネットワークを活用し、地域の教会を通じて衛生教育を推進し、宗教指導者を清潔な水と衛生習慣の提唱者へと変えてきた。この取り組みは、COVID-19の大流行時に特に重要な役割を果たし、行動や政策を変え、教会が閉鎖されても行動への信念が絶えることのないようにしたのだ。
ワールド・ビジョンは、未来を見据える中、さらに影響を拡大するための計画を進行中で、新たな井戸やインフラプロジェクトを通じて、清潔な水への距離をさらに縮めることを目指している。
ワールド・ビジョン・ルワンダの総合プログラム・ディレクター、イノセント・ムタバルカのような人々にとって、このプロジェクトは単なる仕事ではなく、信仰の現れとしての意義がある。「物事が瞬時に変わるのを実際に見ることができ、私たちはこう言うんです、『神がなさった』とね」
先進国に住むわれわれにとっては、なかなか想像のつかないことだが、水などの基本的なインフラを日常的に使えるということは、実は当たり前のことではないのだ。そのような人々の基本的な必要に応えることによって信仰を実践しているワールド・ビジョンの働きには、いつもながら頭が下がる。彼らのプロジェクトの目的は、主の栄光のために他ならない。人々の必要が満たされ、多くのルワンダ人が高らかに主をあがめている。ワールド・ビジョンの尊い働きのために祈ろう。
また、「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます」(ヨハネ4:13)と主イエスは言われた。人々が、魂の渇きを潤すキリストによって与えられる、永遠の命に至る水を得ることができるように祈っていただきたい。
■ ルワンダの宗教人口
プロテスタント 24・7%
単立 1・5%
聖公会 1・7%
カトリック 45・3%
他諸派 8・0%
イスラム 5・2%
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