1. 神の御前
たとい自分の心が責めてもです。なぜなら、神は私たちの心よりも大きく、そして何もかもご存じだからです。愛する者たち。もし自分の心に責められなければ、大胆に神の御前に出ることができ、また求めるものは何でも神からいただくことができます。なぜなら、私たちが神の命令を守り、神に喜ばれることを行っているからです。(1ヨハネ3:20〜22)
「行いと真実をもって愛そうではありませんか。・・・そして、神の御前に心を安らかにされるのです」(18、19節)を加味して20節を解くと、「生きた信仰で『行い』、人を『真実』に『愛』するなら、少々『心が責めても』、『神の御前』で安心することができます」となります。
「私たちは、イエスの血によって、大胆にまことの聖所に入ることができるのです」(ヘブル10:19)
21、22節をギリシャ語原典から解くと、「互いに『愛する者たち』、もし心に責めがなく自分を罪としないなら、『大胆に神の御前に出ることができ』、神に『求めるものは何でも』『いただくことができます』」となります。
聖書にある福音の真実は、信仰により心に責められなければ、霊的に大胆に聖所に入り、霊的に大胆に神の御前に立ち、霊的に祈り求め、霊的に恵みを頂くことができ、現実的、実利的、物質的、金銭的、健康的な祝福を、何でも神から頂くことができます。
2. 神の命令とイエス・キリスト
神の命令とは、私たちが御子イエス・キリストの御名を信じ、キリストが命じられたとおりに、私たちが互いに愛し合うことです。(1ヨハネ3:23)
神の真理から解くと、「天地の主で父である『神の命令とは』、天地を創られた御子を信じる『私たちが』、救い主で『御子』である『イエス・キリストの御名を信じ』、師でもある『キリストが』弟子たちに『命じられたとおりに』、弟子である『私たちが互いに愛し合うことです』」となります。
●父なる神は天地の主
「そのとき、イエスはこう言われた。『天地の主であられる父よ。あなたをほめたたえます』」(マタイ11:25)
●キリストは創造主
「世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった」(ヨハネ1:10)
●イエスはキリスト
「この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった」(ヨハネ1:11)
●イエス・キリストは救い主
「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった」(ヨハネ1:12)
「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。もし互いの間に愛があるなら、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです」(ヨハネ13:34、35)
天地の主という偉大な方が小さな私たちに命じた神の命令とは、十字架刑で全人類の罪を負って死んでよみがえり、天地万物を相続したイエス・キリストという創造主で救い主、神の御子である方の御名を信じ、イエスの弟子として互いに愛し合うことなのです。
3. 御霊によって知る
神の命令を守る者は神のうちにおり、神もまたその人のうちにおられます。神が私たちのうちにおられるということは、神が私たちに与えてくださった御霊によって知るのです。(1ヨハネ3:24)
神の真理から解くと、「天地の主である『神の命令を守る者は神のうちにおり』、神から『与えられた聖霊』により『神もまたその人のうちにおられます』。『神が私たちのうちにおられるということは』、『与えられた』この『御霊によって知るのです』」となります。
「みことばを守っている者なら、その人のうちには、確かに神の愛が全うされているのです」(1ヨハネ2:5)
「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」(ローマ5:5)
互いに愛し合いなさいという神の命令を守ることで聖霊が与えられ、神の愛が心に注がれ、神が私たちのうちにおられることを御霊によって知るのです。これが、実在する神を知る方法です。
まとめ
信仰によって世的な生き方を悔い改め、神の命令を守り行い、もし自分の心に責められなければ、大胆に神の御前に立つことができ、全ての祈りが聞かれ、何でも神から頂けます。自分の願いが聞かれることで、自分が神に喜ばれる行いをしているかどうかを知ることができます。
この守るべき神の命令の土台は、互いに愛し合いなさいという戒めであり、全ての行いや言葉においてこの命令が実現する必要があります。
天地の主からの最高の恵みとは、神の命令を守ることで神から聖霊が与えられ、内におられる聖霊によって神の愛が心に注がれ、聖霊によって互いに愛し合いなさいという神の命令を実現させることです。
私たちは、有限の自分の愛に頼るのではなく無限の神の愛に頼ることで、互いに愛し合いなさいという神の命令を実現できるのです。
◇