筆者は17歳の頃から統合失調症をはじめとしたさまざまな精神病と共に歩んできた。昨年10月にイエス様の愛された土地で戦火が燃え始めた。私はそのことをきっかけに、4度目の統合失調症の急性期に襲われた。
統合失調症は100人に1人といわれる身近な病であり、その症状も一人一人異なる。信仰を持ってからの闘病には、いつもイエス様の助けがあった。病の深く暗い淵に、イエス様が降りてきてくださるのだ。
それは精神の病に限らず、さまざまな病や困難、試練をくぐるときに、信仰者が体験していることだろう。一番深く、誰も入ってこられない、誰にも入ってきてほしくない、心の固く閉ざされた、暗く冷たきところに、イエス様だけは降りてきてくださるのだ。
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ごうごうたる人生の嵐の中で、イエス様との蜜月を過ごすのだ。私もその蜜の味を知った一人である。誰の同情も哀れみも、慰めも受けたくはない、励ましも痛みになってしまう人生の嵐の中で、イエス様と密接に心を交わし、いのちを交わし、愛し合う。愛の深みに、イエス様は連れて行ってくださるのだ。
故に、私たちは乗り越えていける。そう、きっとこれからも。
閉鎖病棟において、イエス様と共にあった時間をとどめたいと動画を作りました。ご覧くださればうれしく思います。
■ 動画:「閉鎖病棟にて」
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星野ひかり(ほしの・ひかり)
千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。