エチオピアは国家的に社会、政治、そして経済的危機の中で苦闘している。主要な民族(アムハラ、ティグリニャ、オロモ、ソマリア、アファール)は、主に地理的な地域によって分断されているため、国家としての統一を犠牲にしてまでも、それぞれの独立性を追求している。その結果、エチオピアの安定とパワーバランスは不安定化している。
経済成長とともに汚職が増加し、少数の富裕層と多数の貧困層の二極化が進んでおり、大きな格差が生じている。2020年からは、民族間の壊滅的な内戦により、近年積み上げてきた進歩の大部分が失われた。
前政権与党の政権中枢であったティグライ地方は、エチオピアとエリトリアの両方から攻撃を受けている。政府は分離主義者(あるいは「テロリスト」という都合の良いレッテルを貼っている)を非難しているが、この地域からの多くの証言によれば、地元のティグリニャの人々は残虐行為や戦争犯罪、あるいはジェノサイドの対象になっているという。
恐ろしい暴力に終止符が打たれ、全ての地域と民族に敬意が払われ、同時に真の国家統一を可能にする平和が実現するよう祈ろう。エチオピアの新生した真の信者たちが、福音宣教を通じてこの国と地域に希望をもたらすことができるよう祈っていただきたい。
■ エチオピアの宗教人口
プロテスタント 19・2%
正教会 39・5%
カトリック 0・7%
イスラム 34・1%
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