1982年、島の領有権問題から、英国とアルゼンチンの両国が西側近代兵器を駆使して衝突した初めての紛争として記憶に新しいフォークランド諸島だが、同島しょはアルゼンチンの東500キロの海上にある人口およそ3400人の英国海外領土だ。
主権と自治の問題は、フォークランド諸島の歴史とメンタリティーを理解する鍵である。紛争に至った英国とアルゼンチン間の政治的衝突は、島民の自治に対する圧倒的な願望を適切に反映していない。この地域全体の外交的・経済的な生活のために、賢明で公正な協定と、3者間の理解が得られるように祈る必要がある。
漁業を軸として、牧羊、観光、英国軍の駐留によって島の経済が支えられている。近年、島民の意向を反映して独自に憲法が制定され、自治が進んでいる。
島には聖公会、カトリック、タバナクル合同自由教会の3教派しかない。しかも信仰は形骸化している。駐留英国軍は島民から支持されており、基地内のミニストリーやチャプレンらの活動が比較的活発だ。彼らが同胞兵士らや島民たちに対して立派に証しをし、伝道が進むように祈ろう。
また、英国、アルゼンチン、島民全ての関係者の和解のために働き、祈っているクリスチャンのためにも祈っていただきたい。
■ フォークランド諸島の宗教人口
聖公会 26・5%
カトリック 18・5%
プロテスタント 4・7%
無教派 15・2%
無宗教 33・5%
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