世界の金融市場で独自の金融情報や格付情報を提供している投資情報会社スタンダード&プアーズ(本社・米国)は16日、上智大学、上智短期大学、上智社会福祉専門学校を経営する学校法人上智学院の格付けを「ダブルA」に据え置くと発表した。
同社は、カトリック精神に基づく教育方針と充実した少人数制教育、大学では四谷キャンパスの好立地などの強みを生かして「他校との差別化に成功」していると同法人を高く評価。さらに、学部、大学院の再編とともにキャンパスの再構築が進行中であることから、「教育・研究機関としての競争力強化が見込まれる」としている。
また、経済不況の影響で首都圏の私立大学が軒並み志願者数を減らす中、09年度入試で上智大の志願者数が前年度比2%増であったことも「大きな強み」としている。
財務体質については「良好」で、長期格付けの変化の可能性を示唆するアウトルックについても「安定的」とした。