先月もコンゴ民主共和国(DRC)での教会襲撃事件を伝えたが、同国では、反政府勢力の攻撃による死者の数が、絶え間なく増えている。3月18日には、同国東部で少なくとも31人が虐殺され、そのほとんどが女性や幼い子どもたちだった。
これらの攻撃の多くは、イスラム教の反政府勢力である連合民主軍(ADF)が行っている。村人を殺害するだけでなく、襲撃者はしばしば家を略奪し、放火までしている。「殉教者の声」によると、彼らが村に入ったとき、キリスト信者を特定して殺害し、ムスリムは殺されず、自由にしているという報告が複数あるというのだ。
つまり、シャリア法(イスラム法)によって治めるカリフ制国家を作るために、キリスト教を標的にし、キリスト教徒を迫害する要素が非常に強いのだ。
この2週間で合計72人のキリスト教徒がコンゴ民主共和国東部で殺害された。数千人の難民が避難し、近隣のウガンダやタンザニアに逃れている。これらの攻撃は、過激派の邪悪な望みを満たしている。攻撃の結果、東部の教会は減少しているのだ。
殉教者の声の関係者によると、この襲撃事件が起きた地域にある一つの教派は、事件が起きる前は、この地域に25の教会があったのだが、今は8つに減少してしまったそうだ。また別の教派は、暴力事件が起こる前は54の教会があったが、現在では11の教会になってしまったという。
しかし、この物語はこれで終わりというわけではない。迫害されている教会は、われわれのサポートと祈りを必要としているのだ。
「その兄弟姉妹は私たちの家族の一部であり、家族の一部が苦しんでいるならば、もちろん、私たちは気にかけるべきです。私たちは苦しめる家族を自分のことのように気にかけるべきなのです」
「私たちが祈るべきことの一つは、この襲撃事件に十分に対処しない政府の対応のために祈ることだと思います.」と関係者は言う。「ADFは、コンゴとウガンダの国境で両国にまたがって襲撃を繰り返しています。コンゴ政府とウガンダ政府は、この地域をより安定させ、より良く統治し、より平和にするために協力しようとしています。私たちは、こうした努力が効果的に行われるよう祈る必要があります」
同関係者は「迫害されている信者たちのために、大きな苦しみや攻撃があっても、どんな状況にあっても、神が彼らと共におられるということを深く知ることができるよう祈ってください。また、彼らの信仰が強く保たれるように祈ってください」と祈りのリクエストで話を締めくくった。
激しい暴力にさらされるコンゴの同胞兄姉たちのために祈っていただきたい。