【CJC=東京】『種の起源』で進化論を唱えた英国の博物学者チャールズ・ダーウィン生誕200年の2月12日、ゆかりの地、英中部シュルーズベリーなどで記念行事が行われた。
さらに今年11月には『種の起源』発表から150年を迎える。英国各地では11月までさまざまな催しが開かれる。
13日には『種の起源』が執筆されたロンドン郊外の旧宅も改修を終えて公開された。
進化論は発表当時、神が人間を創造されたとする創世記の教えに背くと受け取られ、英国国教会では、神の教えに反するという批判が出るなど、科学界や社会の注目を集めた。
英国国教会は08年9月15日、ダーウィンに対し、進化論発表当時の対応は、17世紀にガリレオの天動説に対して犯した錯誤を繰り返した感情的な反発で、過剰防衛的なものだった、と公式サイト上で謝罪した。バチカン(ローマ教皇庁)も文化評議会議長ジャンフランコ・ラヴァージ大司教が、記者会見で「進化論と聖書のメッセージの間に相反するところはまったくない」との見解を示し、教皇ベネディクト十六世や最近の先任教皇が進化論に興味を示していることを明らかにした。進化論はキリスト教と両立すると表明している。