ブラジルの首都ブラジリアで、ジャイル・ボルソナロ前大統領の支持者らが連邦議会などを襲撃した事件を受け、ブラジル福音同盟(ACEB)が声明を発表した。
ブラジリアでは8日、ボルソナロ前大統領の支持者ら約4千人が、連邦議会や大統領府、連邦最高裁に侵入。窓ガラスを割ったり、書類を荒らしたりした。この事件では約1500人が拘束され、中には女性や子どももいたとされる。
ACEBは、翌9日に発表した声明(ポルトガル語)で、「憲法の範囲内で表現の自由を擁護する」とし、事件は「反民主主義的で暴力的かつ不当な行為」だと非難。「われわれは、民主的な法の支配とその制度に対するコミットメントを再確認する」と表明した。
また、「キリスト教信仰は、真理、正義、平和のしるしを同時に帯びている。これらの原則に基づき、われわれは、正義がなされ、平和が確立されるよう、この悲惨な出来事の責任者を見つけ出すことの重要性を確認する」とし、事件の全容解明に向けた捜査を求めた。
そして最後には、「正義と平和の両方を求めて、われわれは全ての教会に、われわれの国のため、指導者たちのため、そしてこの同じ方向を指し示す命の証しを探求するために、共に祈ることを呼びかける」とした。