警視庁公安部は10日、全国霊感商法対策弁護士連絡会が世界基督教統一神霊協会(統一協会)の関連会社だとする印鑑販売会社の「新世」(東京都渋谷区)の事務所や代表者自宅など数箇所に対して、特定商取引法違反(不実の告知など)の容疑で家宅捜索を行った。共同通信が伝えた。
同通信によれば、「新世」の20代と30代の女性販売員2人が、07年10月から昨年7月までの間、JR渋谷駅前で50代の女性3人に占いをすると持ちかけ、「このままでは命が危ない」「先祖の影響だ」などと根拠のない姓名判断を行い、数十万円の印鑑を販売した疑いがもたれている。
同弁護士連絡会によれば、新世に対する被害相談は04年以降で14件寄せられており、被害総額は約850万円に上るという。