既成宗教の地球観、世界観について考えるシンポジウム「宗教的地球観会議」(「仮想地球」研究会主催)が20日、京都市左京区の京都大稲盛財団記念館で開かれる。キリスト教、ユダヤ教、イスラーム、ヒンドゥー教、神道、仏教についてそれぞれの第一線の研究者が出席する。キリスト教については、京都大学文学研究科の芦名定道教授、ユダヤ教については、同志社大学大学院・神学研究科の手島勲矢教授が講演する。
このシンポジウムは、世界の地域は自然史と人類史の結合から成り立つという観点から、地域研究の総合的な見直しを目指す「仮想地球」研究会(代表・荒木茂教授)が、その活動の一環として行っているもの。これまでにも各分野の研究者を招いてシンポジウムなどを開催してきた。
今回は、宗教と科学双方の地球観がテーマ。研究会は開催趣旨の中で、「今後の地球における両地球観の意義と問題点について文理学際的に考えたい」と述べている。
参加費無料。定員は100人。問い合わせは荒木教授(075・753・7804)。