【CJC=東京】国民性が「侵食」されることを憂えたクロアチアの司祭が、流行に乗らず新生児に伝統的な名前を付けた両親たちに、報奨金の支払いを申し出た。2月4日、現地日刊紙ユタルニ・リスト報道としてAFP通信が報じた。
同国南部の港湾都市プロチェのカトリック教会のペタール・ミキッチ司祭が、教会の入り口に「子どもの洗礼の際、祖父母や聖者にちなんだ名前を付けた両親に1000クーナ(約1万6000円)を差し上げます」と書いた告知を貼った。
ぺタール司祭は「クロアチアらしさが薄められ、消えることのないよう、守らなければならない。自分がどの国に属しているのかを最もよく理解できるのは名前を通じてだ。子どもたちにクロアチアらしい名前をつけることを、祖先も誇りに思うだろう」と述べた。