今年開港150周年を迎えた横浜で、開港と時期を合わせて来日し、横浜を中心に日本での伝道を開始したキリスト教の宣教師に関する企画展「横浜開港と宣教師 翻訳聖書の誕生」が先月28日から、横浜開港資料館(横浜市中区)で始まった。期間中には展示関連の講座やコンサートが行われ、資料館職員による解説も行われる。展示は4月19日(日)まで。
当時、宣教師たちが聖書を翻訳し、頒布するために用いた印刷技術や連続活字は、当時の印刷技術や近代日本語に大きな影響を与えた。今回の企画展では、聖書翻訳を手がけた宣教師の軌跡を中心に、当時の出版文化や世相を紹介している。
4月4日には展示関連の講座とコンサート「横浜のオルガンと賛美歌」が同資料館の講堂で行われ、平野正裕・横浜開港資料館主任調査研究員による講座「横浜と西洋音楽」と、陣内直(オルガン、札幌大谷短期大学・札幌大谷大学非常勤講師)、陣内麻友美(歌、札幌音楽家協議会、北海道フーゴ・ヴォルフ協会各会員)によるコンサートが行われる。
また期間中、2月21日(土)、3月1日(日)、3月28日(土)の各日午後2時からは、同資料館企画展担当職員による展示の解説が行われる。
4日4日のコンサートは、午後2時〜4時まで(開場午後1時半)。定員80人で、申し込みが必要。入場料1000円。申し込みは、往復はがきに住所、氏名、電話番号を明記の上、「〒231‐0021 横浜市中区日本大通3 横浜開港資料館 コンサート係」まで(はがき1枚につき1人まで)。3月10日(火)必着。
開館時間は午前9時半〜午後5時まで。毎週月曜日休館。入館料は大人200円、小中学生100円。問い合せは、横浜開港資料館(電話045・201・2100)まで。