東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと国境を接するガイアナは、北はカリブ海と大西洋に面し、南アメリカ大陸の北東部に位置する南米で3番目に小さい国で、英連邦加盟国の一つだ。英国による植民地支配を受けていたことから、南米で唯一の英語を公用語とする国となるほか、労働者として移民させられたインド系の子孫が多く、国民の4割以上を占めている。そのためヒンズー教徒の多い南米の国としても知られる。
米国疾病対策センター(CDC)は9月20日、ガイアナのコロナ感染リスクをレベル4に引き上げた。これは、過去28日以内、10万人当たり500人以上の感染者があることを意味する。他にもガイアナには多くの問題がある。ベネズエラとスリナムは、ガイアナの領土の大部分を要求しており、ガイアナの2つの主要政党はインド系ガイアナ人とアフリカ系ガイアナ人で構成され、両者は人種問題で対立している。
生物の多様性と天然資源に恵まれているにもかかわらず、外国企業によるガイアナの資源搾取の危険も増大している。経済的な機会に恵まれないため、優秀な人材の海外流出も目立っている。
このように課題の多いガイアナだが、新生した信者によって福音の希望がもたらされ、国が変革されるよう祈っていただきたい。
■ ガイアナの宗教人口
プロテスタント 43・7%
カトリック 12・0%
ヒンズー 30・3%
無宗教 4・0%