「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されて3周年を迎えることを記念し、長崎県は今月から来年2月まで、長崎、福岡、東京の3都県4会場で記念展「遠ざかる『世界』、キリシタンが待ち望んだ『世界』」を開催する。記念展は3章構成で、大航海時代の古地図や潜伏キリシタンの密かな祈りを物語る信仰用具など、約40点を展示する。
第1章「大航海時代とキリシタン大名」では、大航海時代を背景とした貿易と布教によって明確になっていく地図上の日本の姿が、禁教と鎖国によって再びおぼろげになっていく過程を、当時の世界地図から読み解く。
第2章「遠ざかる世界と潜伏キリシタンの祈り」では、世界と隔絶した長崎のキリシタンが独自に育んだ伝統を、潜伏集落で禁教前から伝承された信仰用具から概観する。さまざまな伝承は、キリシタンが世界との接触を待ち望んでいたことを示唆するという。
そして、第3章「再び出会った世界と日本」では、250年に及んだ鎖国が解けてからの両者の再度の出会いを関連資料から解読していく。
各展示会場の情報は以下の通り。新型コロナウイルス感染症の状況により、会期を変更する場合あり。最新の情報は、長崎県東京事務所(電話:03・5212・9025)、または長崎県世界遺産課(電話:095・894・3171)まで。
【長崎会場】
会期:2021年10月20日(水)~11月14日(日) ※ 会期中無休(有料)
観覧料:大人630円(500円)、小中高生310円(250円)
※( )内は前売り・15人以上の団体料金、長崎県内の小・中学生は無料
場所:長崎歴史文化博物館2階・特集展示室(長崎市立山1-1-1)
【大村会場】
会期:2021年12月4日(土)~12月24日(金) ※ 月曜日休館(無料)
場所:大村市歴史資料館・企画展示室(長崎県大村市東本町481ミライon内)
【北九州会場】
会期:2022年1月5日(水)~2月13日(日) ※ 月曜日休館(有料)
入館料:大人1000円(800円)、保護者同伴の小学生以下は無料
※( )内は8人以上の団体、障がい者とその同伴者1人の料金
場所:ゼンリンミュージアム・多目的展示室(福岡県北九州市小倉北区室町1-1-1 リバーウォーク北九州14F)
【東京会場】
会期:2022年2月19日(土)~2月27日(日) ※ 会期中無休(無料)
場所:Bunkamuraギャラリー(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)