政情不安の続くハイチから、米国での難民申請を求める群衆が、米国とメキシコとの国境に殺到している。難民らは、国境を流れるリオ・グランデ川を歩いて渡り、9月15日には1万2千人を超える数に膨れ上がった。
彼らは、テキサス州デル・リオの橋の下でキャンプをして難民申請を待っている。近年、国境を超えて米国を目指す不法移民らは21年ぶりの高水準に達しており、8月だけで20万人近くが国境警備隊によって越境阻止され、強制送還されている。2019年の逮捕者数が5万684人だったことを考えると大幅な増加だ。
これらの難民への伝道活動をしている宣教団体が複数ある。国連によると、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスから100万人近い人々がメキシコに逃れてきている。
メキシコは今年、過去最多となる10万人を超える亡命申請者数となる見込みだ。国境では、麻薬犯罪や人身売買などの組織的犯罪が多発しており、女性や子ども、難民ら弱い立場の人々は、いつも彼らの犯罪被害の危険にさらされる。
主イエスは、分け隔てなく弱い者や病める者、貧しい者らに近づき、霊肉両面の回復と永遠の希望を与えられた。これらの宣教団体らもまた、難民らの物心両面の必要に応えつつ、永遠の希望である福音を宣べ伝えている。
彼らの働きが前進して豊かな救霊の実を結ぶように祈っていただきたい。
■ メキシコの宗教人口
カトリック 87・6%
プロテスタント 9・8%
無神論者 3・6%
土着の宗教 1・2%