一般国民と違い、上級の国民であることを表す「上級国民」。流行語大賞の候補にもなったり、「上級国民は逮捕されない」とか言われもします。
さて、聖書は「上級国民」についてどう言っているかです。まず、旧約聖書の出エジプト記23:2です。
悪を行う権力者の側に立ってはならない。訴訟にあたっては、権力者にかたよって、不当な証言をしてはならない。
また、聖書は宣言しています。
さばきをするとき、人をかたよって見てはならない。身分の低い人にも高い人にもみな、同じように聞かなければならない。(旧約聖書・申命記1:17)
つまり、世界のベストセラーである聖書は「上級国民」だからといって、一般国民と違うような裁き、取り調べを受けるべきではないと教えているわけです。なぜなら、全世界の王である神様ご自身の性質に関わる問題だからです。
約2千年前に、イエス・キリストを見ていた人々がこのように言っています。
先生。私たちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは人の顔色を見ず・・・(新約聖書・マルコ12:14)
そうです。主イエス様は、だれをもはばからない(すなわち、人に取り入ろうとしない)お方なのです。目の前の人が、偉かろうが、貧乏な人であろうが、イエス様は同じです。つまり、かたよったことは絶対になさらないお方なのですね(新約聖書・使徒10:34参照)。
そして、最後です。神である主には、えこひいきなどはないのです(新約聖書・ローマ2:11参照)。神様は「上級国民」であれ、普通の人であれ、お金持ちであれ、貧乏な方であれ、同じです。「上級国民」だからといって、真理に従わない者に怒りと憤りを下されないことはありません。また、貧乏な人だからかわいそうということで、裁きを下さないということもありません。
ただただ、神様は正しく裁かれる方です。真理に従う者には、大人であれ子どもであれ、お金持ちであれ貧乏な人であれ、祝福を与えてくださいます。逆に、真理に従わないなら、有名人であろうが、主婦であろうが、学生であろうが、裁きを下されます。
大事なのは、神様がそのような正しく、えこひいきをなされない素晴らしいお方だと認識し、神様からの栄光と誉れと平和を頂く者として、さらに善を行い続けることですね。神様は必ず、私たちに報いてくださいますから! ハレルヤ!
連載小説のお知らせ
今週もミニコラムをお読みいただきありがとうございます。さて、併せてご紹介させていただきます。現在、長編小説【追う者】を NOVEL DAYS さんなど4サイトにて連載させていただいております。
結婚式直前の20代女子。振り返る昔の日々、ある夜突如追い迫ってきた2つの影、砕かれた魂と身体、一瞬で消え去る未来像と生じる復讐(ふくしゅう)の焔(ほのお)・・・。そして出会う、真の愛。
このあと、ぜひお読みください。
■ 長編小説【追う者】(NOVEL DAYS・アルファポリス・エブリスタ)
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